ダグラス・アダムス ――


『銀河ヒッチハイク・ガイド』 訳:安原和見 河出文庫 (302P \810)
★★★☆☆

 歴史に残るおバカSFの大傑作とのこと。いわゆる欧米コメディーなので、日本人が好むお笑いとは方向が異なる。欧米か!奇妙奇天烈な展開に付いていけないところはあるが、シュールなノリは悪くない。科学的にちゃんと考えられている点もあり、ところどころ感心する。究極の答えに関しては風呂敷を広げすぎじゃないかね。

 『宇宙の果てのレストラン』 訳:安原和見 河出文庫 (347P \760)
 ★☆☆☆☆

 前作よりさらに支離滅裂になった。前作が妙に全世界で評判好かったから、作者さんが調子乗っちゃった。ノリノリで付いていけない。なお個人的に鬱型ロボットのマーヴィンは大好きだが、がさつなゼイフォード・ビーブルブロックスが嫌い。アーサー・デントとフォード・プリーフェクトとトリリアンはキャラが薄い。その他の雑魚キャラは名前が憶えられない。

 『宇宙クリケット大戦争』 訳:風見潤 新潮文庫 (295P \400)
 ★☆☆☆☆

 前二作は2005年河出文庫版、完結編?たる今回は1985年新潮文庫版で読んだ。訳ははるかにこちらのほうがよい。ちゃんと日本語として読める文章になっている。しかし原作の持つ意味不明なハチャメチャはいかんともしがたい。シリーズ唯一の良心である鬱ロボットのマーヴィンの出番がほぼないのが駄目だ。よくわかったのは、イギリス人はクリケットが大好きなんだなということだけ。