書籍で見付けた誤字・脱字・誤用など校正漏れを小舅のように指摘する性格悪いコーナー。
作家さんを責めるつもりはないけど、校正屋さんは責めたい。ちゃんと仕事しろ。
物凄い衍字だ。
人間は皮膚呼吸なんてしていない。
「五月雨」は陰暦の5月(新暦だと5月下旬以降)に降る雨。
ホクロに徹するとはどういう意味じゃらほい。
誤用。
「津波」は波の大きさを意味する言葉じゃない。津波はたった1cmでも津波。
汚名を挽回しちゃいけません。
重複表現なので「一番初め」かもしくは単に「最初」とすべし。
ネイティブ外人の科白であるが、スペースが抜けている。
「お」か「う」か迷いがちだけど「鬱陶しかった」と漢字を当てて考えれば間違い瞭然。
その前の文章に「黒い衣類を着て、黒い手袋をはめ・・・」とあるから、著者は黒子(ほくろ)じゃなく黒衣(くろご)のことを言ってると思われる。
春の彼岸に食べるのが牡丹餅で、秋の彼岸に食べるのはお萩である。ただし牡丹餅とお萩の違いは地方で諸説あるようだ。
自転車パンク修理のシーンであるが、リムナットを工具で固く締める行為は、バルブを痛めるので絶対に駄目。指で回してとめればOK。
屋外の地面で頭を下げねば「土下座」じゃない。
セカンドオピニオンは主治医以外の意見を聞くことであり、単に医療機関を変える行為とは違う。
「やったら、やりかえされる」もしくは「やられたら、やりかえす」にしないと意味同じじゃねえか。
「複雑骨折」とは骨が複雑に折れることではないのだ。
「議論が煮詰まる」は結論が出る意味だから、良いことなのだが。
「あとで後悔」は重複表現。単に「後悔」か、「あとで悔やむ」とするべき。とはいえ、大人げなく指摘せにゃならんほどの誤りでもないと思う(笑)。
以下、「詞」を「詩」と表記している箇所が余りに多いので、省略。
ロック野郎だった作者がディープ・パープルの名盤タイトルを間違えるはずがないから、活字を拾った職工さんがミスったと思われる。「rn」は一瞬「m」に見えるものね。
「コンセントを抜く」と似たような誤用だと思う。
アベベが裸足で走ったのはローマオリンピック。東京ではシューズを履いていた。
「煮詰まる」はアイデアがまとまっている意味。
ルビが間違い。
安全を対策してはいけないと思う。
泥棒さん以外はセキュリティを対策してはいけないと思う。
消化器を武器にするとはなんとグロテスクな。ゾンビかよ。
津波は、地震によって起こる波。台風のあとにくるのは、高波。
なんでわざわざ「きらぼし」なんて間違った振り仮名を付けるかな集英社。
ルビの「み」が一文字余計。
「基盤(base)」と「基板(circuit board)」の意味は違うことを、多くの編集者は識らぬようだ。これだから文系人間はっ(笑)。
ルビ間違い。朱川湊人の本は誤記が多いなあ。
元旦は一月一日の朝のこと。「その日の朝まで話もでき」たなら、死んだのは元旦じゃないやん。
「炎天下の中」じゃ重複表現ずら。
中山七里 『総理にされた男』 宝島社文庫
「はい!」3
× 3
―― 第1刷 310頁
中山七里 『さよならドビュッシー』 宝島社文庫
火傷が死に到る原因は熱傷によるショックと皮膚呼吸が不可能になることだ。
× 皮膚呼吸
―― 第21刷 66頁
それを肝に命じておくように
× 肝に命じて → ○ 肝に銘じて
―― 同 160頁
五月連休の一日目は雨で始まった。昨夜半からぽつりぽつり降り出した小雨は、昼になると五月雨の名前そのままにいつやむとも知れぬ灰色のカーテンを下ろしていた。
× 五月雨
―― 同 166頁
中山七里 『追憶の夜想曲』 講談社
アパートの間取りは台所と居間、そして居室が二部屋の3LDKだが、居室はいずれも六畳程度しかないからさほど広くはない。
× 3LDK → ○ 2LDK
―― 第1刷 163頁
中山七里 『贖罪の奏鳴曲』 講談社文庫
最近では敷居の高い印象を払拭しようと草木の名前や横文字を冠する事務所も増えてきたが、自分の一生事を託しにくる客が事務所名の洒落っ気や親近感を気にするはずもないだろうと思っているからだ。
× 敷居の高い → ○ ハードルの高い
―― 第1刷 17頁
相手の足元をすくう立場になると、この思考法は有効な場合が多かった。
× 足元をすくう → ○ 足をすくう
―― 同 296頁
植松三十里 『富山売薬薩摩組』 H&I
買わない相手にも愛想を振りまくのが、大坂商人だ。
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 初版第1刷 30頁
植松三十里 『羊子と玲』 河出書房新社
でっかい図体して、ブスッとして、うっとおしいてたまらんで。
× うっとおしい → ○ うっとうしい
―― 初版 58頁
だが、その後も絵が煮詰まるたびに、玲はアパートで大暴れを繰り返すようになった。
× 煮詰まる → ○ 行き詰まる
―― 同 90頁
しかし、ここは独立した店舗だし、斬新すぎて敷居が高いらしい。
× 敷居が高い → ○ ハードルが高い
―― 同 158頁
植松三十里 『梅と水仙』 PHP研究所
コングラチュレーションと言おうと思うのに、口から出た言葉は、まったく別のものだった。
× コングラチュレーション → ○ コングラチュレーションズ
―― 第1版第1刷 176頁
植松三十里 『帝国ホテル建築物語』 PHP研究所
林愛作はライトの意向を役人に伝えた。
× 林愛作 → ○ 遠藤新
―― 第1版第1刷 146頁
またたく間に三が日は過ぎていき、四日の朝のことだった。
「三が日」か「三ヶ日」か、表記が統一されていない。
―― 同 205頁
三ヶ日が過ぎるのを待ちかねて、はや四日には重役会が開かれた。
―― 同 257頁
植松三十里 『不抜の剣』 H&I
弥九郎はは内田たちと連絡を取り合いながら、海岸調査の準備を進めた。
× 弥九郎はは → ○ 弥九郎は
―― 初版第1刷 123頁
植松三十里 『唐人さんがやって来る』 中央公論新社
それが周囲に愛想を振りまきつつ、研三郎を引っ張る。
× 愛想を振りまき → ○ 愛嬌を振りまき
―― 初版 38頁
植松三十里 『北の五稜星』 角川書店
浦賀に本格的な造船所を造りたければ、おまえは黒子に徹しろ。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 初版 244頁
ただし建立者は、あくまでも熊吉とし、星たちは黒子に徹した。
―― 同 246頁
植松三十里 『お龍』 新人物往来社
表階段を登りきると板の間の廊下があり、それ囲むようにして、座敷と押し入れが配置されている。
× それ囲む → ○ それを囲む
―― 第1刷 72頁
大山は飛び起きると、藩邸内にいた藩士全員をたたき起こした。そして槍と提灯を揃えて、檄を飛ばした。
× 檄を飛ばした
―― 同 81頁
お龍は文がはさまっていた手帳を、もうちど開いた。
× もうちど → ○ もういちど
―― 同 137頁
植松三十里 『達成の人 二宮金次郎早春録』 中央公論新社
そして高熱でうなされながらも、金次郎を手招きして言った。
× 高熱でうなされ → ○ 高熱で浮かされ
―― 初版 80頁
植松三十里 『群青 日本海軍の礎を築いた男』 文藝春秋
永持は外国奉行支配組頭を経て京都表御用となり、以来、慶喜の側近として、外交関係の黒子役をつとめていた。
× 黒子役 → ○ 黒衣役
―― 第1刷 217頁
熱にうなされて、いろいろな夢を見た。
× 熱にうなされ → ○ 熱に浮かされ
―― 同 301頁
津波のような大波が押し寄せて、目の前に迫り来る。
× 津波のような大波
―― 同 301頁
不肖、佐々倉松太郎、御家の汚名挽回の夢を抱き、蝦夷地に渡りましたが、力及ばす
× 汚名挽回 → ○ 汚名返上
―― 同 336頁
劉慈欣 『白亜紀往事』 早川書房
恐竜世界のあちこちに消防の監視システムと自動消化器が設置されているし、火災は煙草の火ほどにもならないうちに消火されるからな。
× 自動消化器 → ○ 自動消火器
―― 初版 127頁
川端裕人 『ドードー鳥と孤独鳥』 国書刊行会
ウェブサイトを隅々まで確認していたら、スタップの紹介ページで、気になるものを見つけた。
× スタップ → ○ スタッフ
―― 初版第1刷 116頁
だから今も、父の本を書架の目立つとところに置いている、と。
× とところ → ○ ところ
―― 同 155頁
川端裕人 『青い海の宇宙港 春夏篇』 早川書房
8 真夏のロケット
8章が2回ある。
―― 初版 205頁
8 里帰り
―― 同 247頁
川端裕人 『クジラを捕って、考えた』 PARCO出版
イギリス人のマークはこの状態を見て「まるで軍隊みたいデス」と評したが、それも案外的を得ているかも知れない。
× 的を得ている → ○ 的を射ている
―― 第1版 47頁
カルチャーショクに満ちた一日は終わりに近づき、ちょうど13頭目を捕った第一京丸が、母船に最後のクジラを渡しにやって来たのを見るためだった。
× カルチャーショク → ○ カルチャーショック
―― 同 58頁
前を通りかかったら入口近くで佐々木君が漫画を読んでいた。よりによってグルメ漫画『美味しんぼう』だ。
× 美味しんぼう → ○ 美味しんぼ
―― 同 150頁
川端裕人 『せちやん』 講談社
野球部の練習が終わって家に帰ると、ぼくはスロットマシーンやら、ダイスゲームの小さなプログラムをアセンブラ言語で組んでは悦に入った。
× アセンブラ言語 → ○ アセンブリ言語
―― 第1刷 65頁
ぼくは爆笑した。クボキもつられて笑った。
× 爆笑
―― 同 89頁
だから彼女たちが去ったことは、まるで足元をすくわれたようだった。
× 足元をすくわれた → ○ 足をすくわれた
―― 同 129頁
小松英一郎・川端裕人 『宇宙の始まり、そして終わり』 日経プレミアシリーズ
この結果を見た時のあまりの衝撃から熱を出しまして、冷えピタを張って過ごしてました。
× 張って → ○ 貼って
―― 2刷 77頁
安部若菜 『アイドル失格』 KADOKAWA
レッスン中、珍しくポニーテールをして、気合いを入れた萌が声を荒げる。
× 荒げ → ○ 荒らげ
―― 初版 78頁
思わず声を荒げてしまう。
―― 同 187頁
私の順番は、一番最後だ。
× 一番最後 → ○ 最後
―― 同 83頁
私は一番最後にのろのろと車を降りた。
―― 同 98頁
ふと、母が付けたままのテレビに意識が向く。
× 付けたままのテレビ → ○ 点けたままのテレビ
―― 同 125頁
M・W・クレイヴン 『キュレーターの殺人』 ハヤカワ・ミステリ文庫
シルクスクリーン印刷の転写をした業者の線を追うのはほぼ不可能だと言ったのは覚えるかな?
× 覚えるかな → ○ 覚えてるかな
―― 3刷 204頁
五十嵐貴久 『奇跡を蒔くひと』 光文社
沼田市町に連絡して、病院祭に招待したいと伝えてください、と隆太は言った。
× 沼田市町 → ○ 沼田市長
―― 初版1刷 208頁
五十嵐貴久 『能面鬼』 実業之日本社
喧嘩どころか、声を荒げるのも見たことないし……
× 荒げる → ○ 荒らげる
―― 初版第1刷 161頁
五十嵐貴久 『アンサーゲーム』 双葉社
「コングラッチュレーション!」DVDの画像に被さるように、ピエロの声が流れた。
× コングラッチュレーション → ○ コングラッチュレーションズ
―― 第1刷 22頁
「コングラッチュレーション!」
―― 同 90頁
『コングラッチュレーション☆』
―― 同 191頁
一番最初、七月の頭に二人だけで食事をした時、あたしの中であれはデートだった。
× 一番最初 → ○ 最初
―― 同 59頁
グループの中で一番最初に結婚を決め、しかもその相手が会社期待のホープ
―― 同 194頁
とんでもございません、とピエロが顔の前でひらひらと手を振った。
× とんでもございません → ○ とんでもないです
―― 同 67頁
とんでもありません、とピエロが小さく笑った。
× とんでもありません → ○ とんでもないです
―― 同 217頁
五十嵐貴久 『For You』 祥伝社文庫
御社、ジョイ・シネマ誌は、一番最後、四時五十分からということに…
× 一番最後 → ○ 最後
―― 第5刷 155頁
フィル・ウォンのインタビューの順番が一番最後に変えられた、という一方的な通告があったのは、二時間ほど前のことだ。
―― 同 156頁
フィル・ウォンの気まぐれのせいで、一番最後に回されてしまった。
―― 同 246頁
フィル・ウォンのインタビューの順番が一番最後になりそうだ、ということを報告しだ。
―― 同 250頁
フィル・ウォンのインタビューの順番が、一番最後になってしまったことを報告し、
―― 同 254頁
私たちジョイ・シネマに与えられた時間は一番最後、四時五十分から五時までの十分間だった。
―― 同 262頁
一番最後だからそれぐらいは仕方がないだろう、というフィル・ウォンの事務所の譲歩の結果でもある。
―― 同 262頁
やはり一番最後というのが不利な状況であることは間違いなかった。
―― 同 262頁
一番最後である私たちの取材の時間がなくなってしまうという意味ではないか。
―― 同 275頁
インタビューの順番が一番最後に変更されたため、そこまで大きく頁を割くことができない
―― 同 290頁
あたしたちを一番最後にすることはなかったんだもの。
―― 同 479頁
草壁がポテトチップの袋をそのまま投げてよこした。
△ ポテトチップ → ○ ポテトチップス
―― 同 157頁
もともと、一番最初の予定では、巻頭カラーの八頁をフィル・ウォン来日特集の記事にするはずだった。
× 一番最初 → ○ 最初
―― 同 290頁
五十嵐貴久 『コヨーテの翼』 双葉社
コヨーテと少女の順番は、一番最後だった。
× 一番最後 → ○ 最後
―― 第1刷 205頁
五十嵐貴久 『波濤の城』 祥伝社
君が言うように、何かが船底の当たったからといって、それがどうしたというんだ
× 船底の当たった → ○ 船底に当たった
―― 初版第1刷 100頁
その情報を下に、現在のレインボー号の状態をシュミレーションしました。
× シュミレーション → ○ シミュレーション
―― 同 256頁
五十嵐貴久 『スイム!スイム!スイム!』 双葉社
一番最後に新入社員の女の子に電話すると、もしもし、と怯えたような声がした。
× 一番最後 → ○ 一番あと
―― 第1刷 32頁
レポーターの女の子がオレに近寄ってきたのは、一番最後だった。
―― 同 110頁
スタート台の方向からだと、泳いでいる選手の差はわかりくいのだが、間違いなく望は追い上げていた。
× わかりくい → ○ わかりにくい
―― 同 298頁
五十嵐貴久 『炎の塔』 祥伝社
廊下を駆け、一番最初の部屋のドアを蹴飛ばした。
× 一番最初 → ○ 一番初め
―― 初版第1刷 191頁
五十嵐貴久 『南青山骨董通り探偵社』 光文社文庫
今の仕事に煮詰まっていた。嫌だとか辛いとかいうのではない。それなら解決の方法もあるだろう。そうではなく、煮詰まっていたのだ。
× 煮詰まっていた → ○ 行き詰まっていた
―― 2刷 31頁
五十嵐貴久 『いつかの少年』 双葉文庫
「じゃあプリンに行かせろ
カギ括弧が閉じられていない。
―― 第1刷 44頁
五十嵐貴久 『1981年のスワンソング』 幻冬舎
結論は出なかった。話し合いは煮詰まり、結局最後は小夜子に任せるということになった。
× 煮詰まり → ○ 行き詰まり
―― 第1刷 282頁
五十嵐貴久 『最後の嘘』 双葉文庫
その子は高校二年年生なんですよね?
× 二年年生 → ○ 二年生
―― 第1刷 38頁
五十嵐貴久 『消えた少女』 双葉文庫
そのためにはこのオッサンでは役不足だ、という結論に達した。
× 役不足 → ○ 力不足
―― 第1刷 117頁
とんでもありません、とは言わなかった。
× とんでもありません → ○ とんでもないです
―― 同 134頁
五十嵐貴之 『ダッシュ!』 ポプラ社
I'm sorry, Idon't know his name.
× Idon't → ○ I don't
―― 第2刷 132頁
五十嵐貴久 『パパとムスメの7日間』 朝日新聞社
ブラジャーがうっとおしかったが、外すことは厳重に禁じられていた。
× うっとおしかった → ○ うっとうしかった
―― 第1刷 138頁
劇団ひとり 『浅草ルンタッタ』 幻冬舎
全身黒ずくめの黒子が釣り竿のようなもので吊るした蝶を女学生が指さすと
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 第1刷 106頁
なにか少しでもいい、思い当たることがあった教えてくれ
× あった教えて → ○ あったら教えて
―― 同 130頁
佐藤友哉 『青春とシリアルキラー』 集英社
僕はゲラゲラ爆笑した。
× 爆笑 → ○ 大笑
―― 第1刷 10頁
僕は死ぬほどゲラゲラ爆笑しながら、「これで行きましょう!」と快諾した。
―― 同 35頁
僕は爆笑して、「いいっすね!そのまま最後まで行っちゃいましょう!」と叫んだ。
―― 同 59頁
もし阿南さんとリモートで話したりすれば、爆笑をこられきれないだろう。
―― 同 122頁
佐藤友哉 『1000の小説とバックベアード』 新潮社
未来からきた黒子のような暗黒が立っている。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 初版 145頁
「だったら」配川ゆかりは声を荒げた。
× 荒げた → ○ 荒らげた
―― 同 199頁
佐伯一麦 『Nさんの机で』 田畑書店
私が、仕事机の上に電鍵を置いているのは、そのことを肝に命じるためでもある。
× 肝に命じる → ○ 肝に銘じる
―― 初版 49頁
必死に頭を叩き付けるようにしてモースル信号を送るシーンがあった。
× モースル信号 → ○ モールス信号
―― 同 50頁
佐伯一麦 『麦の日記帖』 プレスアート
枕元のiPodnanoに入れてあるブラームスの交響曲4番は、演奏時間が四十分余りなので、その演奏中はじっとして汗が出てくるのをひたすら待つ。
× iPodnano → ○ iPod nano
―― 第1刷 130頁
午後、写真家の相田昭さんが、大きなジェラルミンのカメラケースを肩に提げてやってくる。
× ジェラルミン → ○ ジュラルミン
―― 同 144頁
佐伯一麦 『渡良瀬』 岩波書店
秋分の日とあって、高校生たちの姿はなく、バスの車内はガラガラだった。
△ 牡丹餅 → ○ お萩
―― 第1刷 61頁
タッパーウエアの中身は、餡こをまぶした牡丹餅だけがぎっしりと詰められてあった。
―― 同 84頁
プリント基盤配線用のW数が小さなハンダ鏝の鋭く尖った鏝先を通して、錫と亜鉛の混じったハンダが融けた柔らかな手応えが伝わってくるのを感じた。
× プリント基盤 → ○ プリント基板
―― 同 73頁
扉の裏側の細密なプリント基盤が取り付けられている所に、その形状から「弁当箱」と呼ばれている金属カバーを取り付け、さらにその上から新聞紙で覆って紙テープでとめ養生した。
―― 同 113頁
うまく嵌まり、空気を入れる所のナットを六角スパナでしっかり締め付けると、拓は「ようし」と満足そうな声を上げた。
× 六角スパナでしっかり締め付ける
―― 同 104頁
佐伯一麦 『散歩歳時記』 日本経済新聞社
書物とひとときの涼を求めて、街の図書館ことこの喫茶店の客となっている。
× 図書館ことこの → ○ 図書館とこの
―― 第1刷 83頁
柞刈湯葉 『人間たちの話』 ハヤカワ文庫
黒子に徹するスタッフは仮面を被るという規定がある。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 初版 72頁
岩のない部屋に岩が出現したことに比べれば、その岩が1メートやそこら移動するのは驚くような事ではないはずだ。
× 1メート → ○ 1メートル
―― 同 211頁
J・G・バラード 『女たちのやさしさ』 岩波書店
この人当たりはいいがインスピレーションとは無縁の退屈な連中なのだ考えて、このときすでに気が滅入っていた。
× なのだ考えて → ○ なのだと考えて
―― 第1刷 81頁
伊与原新 『オオルリ流星群』 KADOKAWA
ほら、この辺の若者はみんな、免許取ったらとりあず行くじゃん
× とりあず → ○ とりあえず
―― 初版 69頁
三浦しをん 『風が強く吹いている』 新潮文庫
だれにでも愛想を振りまいちゃうバカ犬だけど、かわいいんだよ
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 30刷 47頁
河ア秋子 『絞め殺しの樹』 小学館
額を畳に打ち付ける鈍い音がした。(略)他人の、しかも壮年の男性がこんな風に土下座をするところを初めて目にした。
× 土下座
―― 初版第1刷 80頁
そんな生活の中、雄介は一度、父に土下座したことがある。(略)床に額を擦りつけて頼んだのだ。
―― 同 291頁
河ア秋子 『肉弾』 KADOKAWA
火ぃ起こせるような場所作んねえと。
火を「起こす」か「熾す」か統一されてない。
―― 初版 313頁
先ほど取り逃がした人間が独り、火を熾してその傍らに座りこんでいる。
―― 同 158頁
犬達はゴフゴフと息を荒げ、なおも鹿に食い付いている。
× 荒げ → ○ 荒らげ
―― 同 197頁
キミヤは声を荒げた。
―― 同 221頁
思わずキミヤが声を荒げた時には、白黒の体は手近な木の幹に激突していた。
―― 同 226頁
キミヤは声を荒げた。
―― 同 249頁
櫛木理宇 『ぬるくゆるやかに流れる黒い川』 双葉文庫
気づけいたときは、香那は喉から言葉を押しだしていた。
× 気づけいた → ○ 気づいた
―― 第1刷 56頁
ミチさん、この封書は俺の胸先三寸じゃおさめられません。
× 胸先三寸 → ○ 胸三寸
―― 同 253頁
櫛木理宇 『虎を追う』 光文社
ネットで「今月だけで七十万課金した」、「半年で三百万いった」と課金額をなかば自慢、なかば自虐で書きこむ人たちを見るたび、きつく自戒した。
× 課金した → ○ 課金された
―― 初版1刷 46頁
物覚えは悪いし、へまばっかりしよるし、客に愛想ふりまくこともでけへん。
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 同 197頁
櫛木理宇 『虜囚の犬』 KADOKAWA
養ってもらってるんだから、愛想くらい振りまいたらどう
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 初版 100頁
中国で起こった地震への募金を呼びかけている。
× 募金 → ○ 寄付
―― 同 289頁
櫛木理宇 『僕とモナミと、春に会う』 幻冬舎文庫
よしセカンドオピニオンならぬサードオピニオンだ、と翼は三軒目の医院へ飛び込んだ。
× セカンドオピニオン → ○ ドクターショッピング
―― 初版 14頁
間髪(かんぱつ)を容れず答えがあった。
× かんぱつ → ○ かんはつ
―― 同 25頁
櫛木理宇 『世界が赫に染まる日に』 光文社
いまだにXPを使っているのと、ウイルスソフトを複数インストールしているせいで起動にすこしばかり時間がかかる。
× ウイルスソフト → ○ アンチウイルスソフト
―― 初版1刷 43頁
やられたら、やりかえされる。
× やられたら、やりかえされる
―― 同 196頁
やられたら、やりかえされる。かんたんなセオリーじゃないか。
―― 同 241頁
熊谷達也 『我は景祐』 新潮社
呆然自失に見える矢吹の住民たちも、腹の底では仙台兵は腰抜けだと憤り、さらには、嘲笑っているに違いなかった。
× 呆然自失 → ○ 茫然自失
―― 初版 300頁
熊谷達也 『エスケープ・トレイン』 光文社
小林さんが自分のアパートでローラーに乗っている時にたまたま転倒して、せっかく固定した鎖骨がさらに複雑骨折なんかして、その結果、再起不能なんてことになったとしたら
× 複雑骨折 → ○ 複合骨折
―― 初版第1刷 135頁
俺じゃあ、最初から最後まで集団をコントロールするのって、明らかに役不足っす
× 役不足 → ○ 力不足
―― 同 233頁
熊谷達也 『揺らぐ街』 光文社
黒子でしかないはずの編集者ではあるものの、特にそうした周囲からの評価は、本人にあらぬ錯覚を抱かせる。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 初版1刷 92頁
小さな商店街を通過して突き当たったT字路の先に仮設住宅はあった。
× T字路 → ○ 丁字路
―― 同 115頁
熊谷達也 『潮の音、空の青、海の詩』 NHK出版
自分の父母の遺体が見元不明者として安置されていないかどうか、確認して回るしかなかった。
× 見元不明者 → ○ 身元不明者
―― 第1刷 183頁
熊谷達也 『バイバイ・フォギーデイ』 講談社
このまま議論していても煮詰まる一方で疲れるだけだ、と誰もが感じていたみたいで、もっと続けよう、と主張するメンバーはひとりもいなかった。
× 煮詰まる → ○ 行き詰まる
―― 第1刷 81頁
熊谷達也 『迎え火の山』 講談社文庫
そんなことをしているなどとはひと言も口にしなかった親父が、今は病院のベッドで原因不明の高熱にうなされている。
× 高熱にうなされ → ○ 高熱に浮かされ
―― 第1刷 208頁
インフルエンザにしては時期外れですからね
△ 時期外れ → ○ 時季外れ
―― 同 224頁
熊谷達也 『稲穂の海』 文藝春秋
まだ明るいうちにバーベキューをしようということになって、稔が火を起こし始めた。
× 火を起こし → ○ 火を熾し
―― 第1刷 218頁
熊谷達也 『オヤジ・エイジ・ロックンロール』 実業之日本社
せっかくレス・ポールをお求めになるんですから、あとで後悔しないように、じっくり時間をかけて選んだほうが絶対にいいです。
× あとで後悔 → ○ 後悔
―― 初版第1刷 25頁
どうしようかと迷っているうちに三日間の連休が終わっていたのでは、あとで絶対に後悔するに決まっている。
―― 同 252頁
どこが、というと、いずれの曲も詩が素人っぽい。
× 詩 → ○ 詞
せっかくいい曲なのに、詩がこのままでは、とてもじゃないが沙織には歌わせられない。
―― 同 239頁
実際、当時のハードロック系のバンドの詩は、翻訳を読むと、成田の詩と五十歩百歩だったりする。
―― 同 241頁
翌年発表されたアルバムが『紫の炎』であるが、(中略)このアルバムの原題は『Bum』である
× Bum → ○ Burn
―― 同 367頁
ギターの指版の最もヘッド側(ネックの先端のほう)にあるパーツ。
× 指版 → ○ 指板
―― 同 368頁
その長さを区切るためにギターの指版に埋め込まれた金属。
―― 同 370頁
久坂部羊 『老父よ、帰れ』 朝日新聞出版
まあ、認知症はだれしも他人事(たにんごと)ではないですからな。
× たにんごと → ○ ひとごと
―― 第1刷 171頁
久坂部羊 『院長選挙』 幻冬舎
黒子姿の医師が両側から勢いよく持ち上げると、骨は空中で宇宙船の着ぐるみに早変わりした。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 第1刷 105頁
黒子姿の二人が作り物の米俵を重そうに運んでくる。
拍手が起こると、黒子が片手でさっさと片づけ、全員がコケる。
―― 同 106頁
徳富先生なんか、しょっちゅう検査部に来て、奥歯剥き出しのニタニタ笑いで愛想を振りまいていくぞ
× 愛想を振りまいて → ○ 愛嬌を振りまいて
―― 同 234頁
四人の副院長は、基礎医学の教授を取り込もうと、それぞれに愛想を振りまいている。
―― 同 265頁
久坂部羊 『いつか、あなたも』 実業之日本社
呆然自失の体で、悲しみも麻痺してしまったようだ。
× 呆然自失 → ○ 茫然自失
―― 初版第1刷 24頁
久坂部羊 『神の手(上巻)』 幻冬舎文庫
去年の十月、先生の患者さんが亡くなられて、警察が安楽死の疑いで取り調べをしましたたね。
× しましたたね → ○ しましたね
―― 初版 174頁
久坂部羊 『神の手(下巻)』 幻冬舎文庫
何ものにも代えがた喜びであります
× 代えがた → ○ 代えがたい
―― 初版 153頁
久坂部羊 『テロリストの処方』 集英社
狩野は三年前、弱冠四十歳で全医機の常任理事に抜擢された。
× 弱冠四十歳
―― 第1刷 8頁
常に狩野を立て、ときには鼓舞し、自らは黒子に徹してきたはずだ。
× 黒子 → ○ 黒衣
―― 同 215頁
島の東端に近いT字路を空港とは逆の左へ曲がる。
× T字路 → ○ 丁字路
―― 同 224頁
久坂部羊 『老乱』 朝日新聞出版
やり方はネットの記事やYou Tubeの動画で覚えたようだ。
× You Tube → ○ YouTube
―― 第1刷 313頁
久坂部羊 『破裂(下巻)』 幻冬舎文庫
香村がいつになく上機嫌で愛想を振りまいた。
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 7版 369頁
久坂部羊 『無痛』 幻冬舎文庫
T字路の工事のため、誘導に三人、作業場の安全確保に一人である。
× T字路 → ○ 丁字路
―― 4版 134頁
すでに港区の白金(しろがね)で工事がはじまっています。
× しろがね → ○ しろかね
―― 同 194頁
久坂部羊 『虚栄』 角川書店
赤崎は迷った挙げ句、研究のさわりだけ話すことにした。
× さわり → ○ 導入部
―― 初版 37頁
目を伏せてUSBを差し出す。
× USB → ○ USBメモリー
―― 同 71頁
土橋章宏 『大名火消し ケンカ十番勝負!』 ハルキ文庫
それが一番最初に学んだことだった。
× 一番最初 → ○ 最初
―― 第1刷 40頁
身内を助けるのが一番最後って掟だ
× 一番最後 → ○ 最後
―― 同 321頁
土橋章宏 『スマイリング!』 中央公論新社
洋平が爆笑した。
× 爆笑
―― 初版 123頁
土橋章宏 『ライツ・オン!』 筑摩書房
リチャードは声を荒げた。
× 荒げた → ○ 荒らげた
―― 初版第1刷 135頁
リチャードは思わず声を荒げた。
―― 同 228頁
荻原浩 『それでも空は青い』 KADOKAWA
妻にした女にはもう無駄に愛想を振りまかない、優しくしてもしょうがない
× 愛想 → ○ 愛嬌
―― 初版 98頁
荻原浩 『極小農園日記』 毎日新聞出版
1964年の東京は、物心がついて初めて観たオリンピックだ。(略)裸足で走るアベベ選手が金メダル。
× 裸足で走るアベベ
―― 初版 227頁
荻原浩 『海の見える理髪店』 集英社
いままでのお客さんには敷居が高すぎると敬遠されましたが、新しいお客さまが来てくれるようになりました。
× 敷居が高すぎる → ○ ハードルが高すぎる
―― 第1刷 28頁
荻原浩 『花のさくら通り』 集英社
中学生に愛想を振りまき、頭を下げて、手にした報酬はたった五十円。
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく
―― 第1刷 233頁
守が自己ベストに違いないお愛想をふりまいても、女は無視し続ける。
―― 同 299頁
そに住む父親たちはひとかどの会社に勤めるホワイトカラーで、誰かれなしに愛想を振りまいたりはしない。
―― 同 352頁
荻原浩 『幸せになる百通りの方法』 文藝春秋
「どうしたもんかなぁ。煮詰まっているのだよ。昨夜の筑前煮のように」
× 煮詰まっている
アイデアに苦しんでいる?
―― 第1刷 110頁
荻原浩 『砂の王国(下巻)』 講談社
こうして内部を覗かせ、あたりさわりのない説明をし、精一杯の愛想を振りまいたのだ。
× 愛想を振りまいた → ○ 愛嬌を振りまいた
―― 第1刷 21頁
間髪(かんぱつ)入れずに木島が相槌を打つ。
× かんぱつ → ○ かんはつ
―― 同 26頁
道の先は、T字路。
△ T字路 → ○ 丁字路
―― 同 367頁
拳で太ももを叩いて、両足に喝を入れる。
× 喝を入れる → ○ 活を入れる
―― 同 378頁
荻原浩 『ひまわり事件』 文藝春秋
おざなりの安全対策のための囲いには、どこかしらに抜け穴があるものなんだ。
× 安全対策 → ○ 安全策
―― 第1刷 6頁
たぶん、愛想を振りまくのが苦手なのだろう。
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく
―― 同 197頁
物騒だもの。とりあえずのセキュリティ対策ね
× セキュリティ対策 → ○ セキュリティ
―― 同 249頁
誠次は用具室へ行き、片岡さんが用意した消化器をありったけ運び出す。
× 消化器 → ○ 消火器
―― 同 468頁
バルコニーの手前の廊下に消化器を並べた。
こいつを用意したのは消化のためではなく武器として使うためだろう。
―― 同 469頁
消化器の一本を手にして身構えた。
―― 同 472頁
荻原浩 『僕たちの戦争』 双葉社
つけっぱなしのカーラジオが、台風は関東地方を通過したものの、依然として津波に対する注意が必要だと伝えている。
× 津波 → ○ 高波
―― 第1刷 3頁
朱川湊人 『アンドロメダの猫』 双葉社
場合によっては、保証人も求められるかもしれない。それはさすがに、まだ敷居が高い。
× 敷居が高い → ○ 難易度が高い
―― 第1刷 161頁
朱川湊人 『幸せのプチ』 日本経済新聞出版社
さっきまで爆笑していた彼から一切の表情が消え去り、それこそ紙のような顔色になっていた。
× 爆笑 → ○ 大笑
―― 第1刷 94頁
何せプチは誰かれナシに愛想を振りまく。
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく
―― 同 107頁
今や押しも押されぬ大女優になった小野村柊子ということになるのだろうが、実物を見たことがないので、何とも言えない。
× 押しも押されぬ → ○ 押しも押されもせぬ
―― 同 343頁
朱川湊人 『今日からは、愛のひと』 光文社
俺は爆笑したが、奥山はマジメな顔で答えたものだ。
× 爆笑 → ○ 大笑
―― 初版1刷 208頁
朱川湊人 『なごり歌』 新潮社
熱にうなされて、あの子の頭が混乱しただけよ
× 熱にうなされ → ○ 熱に浮かされ
―― 初版 126頁
朱川湊人 『満月ケチャップライス』 講談社
『女心と秋の空』というのは、変わりやすいものの代表選手らしいが、冬の空だって負けてはいないと思う。
× 女心と秋の空 → ○ 男心と秋の空
―― 第1刷 41頁
マンガそのままの展開に爆笑したくなったけれど、僕は鼻から息を逃がして笑いを抑えた。
× 爆笑
―― 同 196頁
朱川湊人 『遊星ハグルマ装置』 日本経済新聞出版社
ゼスチャーでコミニュケーションを取るヒマもない。
× コミニュケーション → ○ コミュニケーション
―― 第1刷 271頁
朱川湊人 『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』 集英社
世には美しい女性が綺羅星(きらぼし)の如く存在するのに、何も好んで衆道に走らずとも良いように思える。
× きらぼしの如く → ○ きらほしの如く
―― 第1刷 168頁
朱川湊人 『さよならの空』 角川書店
そんなどうでもいい知識が口をついて出ようとするのを、テレサはあわやのところで噛(かみ)み潰した。
× 噛(かみ)み → ○ 噛(か)み
―― 初版 13頁
精密機械やプリントの基盤の洗浄剤
× 基盤 → ○ 基板
―― 同 27頁
それは昨日も、お断りしたと思うですが
× 思うですが → ○ 思うのですが
―― 同 65頁
みんなは顔を見合わせて、首を捻(にね)った。
× 捻(にね)った → ○ 捻(ひね)った
―― 同 116頁
朱川湊人 『花まんま』 文藝春秋
まったく記憶にはないが、高熱にうなされていた私の心は、その時に戻っていたのだろうか。
× 高熱にうなされ → ○ 高熱に浮かされ
―― 第1刷 22頁
おばさんが亡くなったのは、奇しくもある年の元旦です。その日の朝まで話もできるほどだったのに、急変したのです。
× 元旦 → ○ 元日
―― 同 216頁
私は炎天下の中を、サンダル履きでマサヒロの家に向かった。
× 炎天下の中を → ○ 炎天の中を
―― 同 235頁
まだ続きます